2012-12-08

121208 大同心大滝

大同心大滝



今年は、もう少しフリーをやりたい気持ちがあったし
寒いところに行く勇気が出ずにテンションいまいちだったが、
八ヶ岳のこの時季は、雪で滝が埋まる前にやれるルートがある。
ブラックダイヤモンドのスティンガーもならしておきたい。
ということで裏同心ルンゼに行くことにした。
メンバー。僕、まっちゃん、佐藤さん。
仲良し3人なのでこの3人パターンが多いのだ。

12月7日22時40分
八ヶ岳山荘に到着すると東京から来たまっちゃんもちょうど着いたところだった。
仮眠室で11時頃から寝る。
僕的にはぐっすり。

12月8日4時15分過ぎ佐藤さんに起こされる。
1階に下りて食事を取り美濃戸駐車場まで移動して
5時40分歩き出す。

フリーばっかりやっていて持久系トレーニングを怠っていた。
フリーをやるなら持久系トレーニングをやらなくても良いというわけではないのだ。
むしろ前腕や指先の酸素の供給を少しでもよくするなら毛細血管の血流を良くするため
心肺トレーニングをするべきなのだから言い訳に過ぎない。
美濃戸から鉱泉までの北沢でふうふう言ってるのだからどぉーしょーもない。
ここに来る前からわかっていたことだが、改めて反省。

鉱泉に着いてアイゼン、ハーネスを装着。
この時季アイスのシーズン始めとしては、手頃な裏同心ルンゼが定番のひとつだが、
今ひとつ物足りない。
フリーソロでノーロープで抜けていくこともできるルートだ。
大同心大滝は、八ヶ岳の3大大滝といわれていて人気ルート。
裏同心ルンゼのひとつ手前の大同心沢から詰めることができる。
3人交替で少しずつ上がってトップロープをかければいいし、
今日なら逆に空いているので遊べるのではないか
ということで大同心大滝に行くことにする。

さすがに大同心沢には、トレースがない。
八ヶ岳なので深雪ではなく浅いラッセルであるが、
シーズン始めからしかも八ヶ岳でいきなりラッセルかよと思いつつ
3人で先頭を交替しながら進む。

僕が一番体重が軽いので車の4輪駆動と同じ理屈で
4足歩行で這いつくばってズボッとならないように進む。
というかそれで進みたいが、やっぱりズボッと股まで足が抜けてしまう。
なるべく沢の土手にルートをとりつぼ程度のラッセルになるように進む。

やっと着いた大同心大滝。
今まで持っていたイメージはどでかかったのだ。
まだ、育ってないので幅が狭いのもあって
ほんとにここが大同心大滝かと思ってしまう。
でもかなり起っているのだし南沢大滝ぐらいの高低差はある。
ここまできて一本もやらずに帰るわけにもいかない。

下段フリーで抜ける佐藤さん
下段は、3人ともロープなしのフリーで登り上げる。
中断からは、ロープなしは、無理。
ここからが、滝の抜けまでが本気モードのアイスクライミングだ。
よく見ると右岸左岸両側にビレイ用のスリングの束。
中断を登った上段の取り付きにもビレイ用のスリング。
たくさんの人が来るところとわかる。

ここで佐藤さんと僕のロープ、ベアールのアイスライン8.1mmを1本ずつ出し
まっちゃんにビレイをとってもらう。

午前中には、低気圧が去って天気が良くなると思っていたのにまだ全然寒い。
しかも、今シーズンのアイス1本目が、いきなりこのバーティカルの大滝をリードか。

ふぅー、俺やんのかよと気合いが入る。

中段から取り付く
スクリューは、5、6本あれば十分と判断し
予備にもう1本をハーネスのキャリツールにぶら下げて取り付く。
裏同心のつもりだったのでフィフィもスピナーリーシュも持ってこなかった。
アックスを落とすようなことはないのでリーシュはなくても心配ないが、
さすがにフィフィなしは不安なのでカラビナと60cmスリングで
フィフィ代わりにビレイループにセットして取り付く。

中段は、なんともなかったが、上段の垂壁高低差約10mに入ってさすがにしびれた。
アックスも決まるし、
スティンガーもさっくり刺さるので
トップロープならどんどん上がっていける壁だが、
中段登り上げ
スクリューを決めるのに苦労した。
アックスビレイなしのフリーでスクリューを決める根性なし。
前腕で支えながら、アックスビレイを取ろうとするが、
フィフィならアックスのハンドルの返しの穴に引っかけるだけで済むところ
カラビナのゲートと返しがじゃまなためフィフィに比べてまごまご3倍。
ロープもダブルだから大丈夫とはいえ8.1mmのロープに衝撃をかける度胸なし。
7本で十分と思っていたスクリューも2mほどの間隔でねじこんだところもあり残り3mで使い切ってしまった。

ここまで来たら落ちても上段の垂壁で止まる。
スクリューを信じて思いきってトップロープのつもりで滝の上まで一気に抜ける。

上段の垂壁

まっちゃんが続く
抜けたところは、両側の壁に鎖が張られていた。
よく見るとさらに3m上の右岸にスクリューロックのカラビナ2枚がかかっている。
ここにトップロープをかけてロアダウンしてもらおうとして登り上げるが、
スクリューが凍り付いて回らない。
アックスでたたいてもうんともすんとも言わない。
仕方がないのでロープを1本ずつビナに通して先輪の8の字で結びセットする。
やっとこさセットしてロアダウンで降ろしてもらう。
自分では長いとは思わなかったが、50mロープでいっぱいだった。

今シーズン初アイスで大同心大滝とは思わなんだが、
やったことで一気にアクセルを踏んでしまった。


モノトーンの氷の世界とバーティカルな壁に張り付く緊張感。

アイスクライミングには、独特の魅力がある。

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