2012-01-31

アイス道具の手入れ

アックスの先っぽ

アイスは、1に研ぎらしい。
今シーズンの八ヶ岳通いで特にクランポンの尖りが、なまってきた。
クランポンのフロントで岩の凹みに立ったり岩の上を歩ったりをさんざんやったのだから消耗が速い。

これからアイス通いになることだし、研ぐ。
アックスとクランポンをどっかどっかと氷の壁面に打ち込んでくぼみを作ってしまうのは、かっこよくない。
アックスで軽くつついてクランポンのフロントをスッと差し込んで涼しげに立ちこむのだ。
かっこいー。しびれるー。
(ナイナイ。たんなる妄想。)

研ぎ道具に何を使うか。
最初は、先輩やらこの本を参考にしてマシーンで一気にするつもりだった。

教科書になかった登山術: 山岸 尚将



しかし、むかーしむかし。
スキーの草レースをやっていた頃、
コンケストというスキーチューンナップの道具メーカーから
チューンナップ道具一式を買いそろえたのがあって
そのなかに粗目と細目のヤスリがあったのだ。
これがなかなか、切れ味がよい。
買った当時は、やけに高いなと思っていたのだが、
nicholsonという刻印があったので
万力とニコルソンのヤスリ
ニコルさんが作ったヤスリかと思っていたが、
ググってみたらアメリカのブランドで専門家の方がお使いになる高級ヤスリだそうだ。


相変わらず、お仕事が終わって11時頃帰宅が続いているのでそれほど時間は掛けられない。
それでもクランポンの12本の爪×2とアックス×2をあっという間に研げるのだ。
超おすすめ。
偶然にもしょっちゅうパートナーを組む佐藤さんもアイスクライミングのことが書いてあるブログの情報でnicholsonを使っていたのだ。








深夜の薄暗い玄関で
ギーッ、ギーッ、
この人何やってんのと気になった家族がそっとドアを開けると


とがった先っちょをより目にして見ながら、
ひーっひっひー
頭おかしくなったんか。


                     まあ、少し、以前から....ほっといて。


道具を研いだ後、スクリューの内側に潤滑スプレーを吹き付ける。
氷の付着を防ぎ詰まりをなくすため(山岸さんの前出の本)。

これで今週末もストレス解消!
仕事ばっかりでは、煮詰まってしまうのだ。













2012-01-28

120128 霧積アイス


ジョウゴ沢の後仕事が忙しくなってまったくクライミングに行けない状態が続いている。
特にクライミングの系統は、間が空くと感覚が戻らなくなってしまう。
悩んだのだが、仕事が事務系なので体育もやっとかないと健康を維持できない。
週末も仕事があるのだが、来てしまった。

5:30 高崎市集合
6:50 霧積温泉駐車場着
東京からでも松井田インターを降りて40分ぐらい。
アプローチも霧積温泉駐車場から歩いて5分。
気軽に来れていいのだ。

7:20 アイス場着
霧積は、小さくて簡単なアイスクライミングのゲレンデ。
アクセスがいいのでこんな早い時間には、誰も来ていない。
思ったほど寒くもなく、氷が柔らかそうだ。
まだ厚みはないが、右の氷柱と左のフェイスが登れる。
凍ってはいるが、まだ右の氷柱は、育ってない。
両方にロープを張ることにする。
僕が左のフェイスをリードで取り付く。
難しくはないし、さほど高くもないので途中決めたスクリューは、1本だけ。
シーズンはじめの練習には、ちょうど良い。
まっちゃんとふたりでルートを変えたりして登る。

右の氷柱組の高橋君、佐藤さんと交替して氷柱。
氷柱は、つららが発達したものだから、基本垂直。
久しぶりなのでちょっと不安だったが、すでに何人にも登られているようで
アイゼンで蹴りこんだところがへこみ、ステップができていた。
クライミングジム的に表現すれば、垂壁の8級ぐらいか。
とりあえず登れた。

誰も来ないので10時ぐらいまででひとり4本位ずつ登ってしまった。
難しくもないところなので飽きてしまいそう。
ということで本日は、道具に余裕があるのでビデオを持ってきた。
4人のビデオをアップです。

10時過ぎにお二人さん。
11時頃からプロのガイドさんが、4~5人ほど連れてきた。
本日は、この3組だけ。
独占するつもりは、全くないしもう何本も登っているので
右のロープを真ん中に掛け替えて左の氷柱のロープは、使ってくださいと伝える。

午後、氷柱の右側面で落ちてしまった。
1カ月以上フリーをやってないので腕が疲れてきたし、へたになりつつあった。
トップロープなのでロープが伸びて止まったが、アックス1本ささったまま。
手を伸ばしても届かない。
一本だけで引っかけて伸び上がって何度やっても届かない。
アックスの上部を持って体重を掛けると力のかかる方向が変わりすぐに抜けてしまう。
こりゃ無理かなと思われつつ、
最後にロープを張ってもらい、その反動を利用してデッド気味に飛びついてやっと届いた。
アイスでこんな大きな動きは、ほとんどしたことがなかったが、いい練習になったし
アックスのどこを握るとどうなるかが感覚的にわかったので収穫あり。
おかげで翌日は、全身筋肉痛。

早くから始めたので2時に切り上げて峠の湯であったまって4時過ぎには、高崎に戻ってきた。








2012-01-13

120113 ナイタースキー

本当にいいところに住んでいると思う。
仕事帰りにクライミングジムに行けるし、
仕事を終えて自宅に帰って着替えてからナイタースキーに行ける。
ということで今シーズン2度目のゲレンデスキー。
週末は、24時までやってる奥利根スノーパーク。
自宅から1時間15分。
仕事場から直行なら......同じくらいか。
空いていた。1月3日に息子と行ったときも空いていた。
今年のスキー場の入場者数そのものが、減っているような気がする。
さらにさらにスキーヤーは、全体の数パーセント(ぱっと見)。
しまうま柄ぢゃなくって。ほぼボーダー。

まあ、どっちでもいいですけど。
自分的には、エッジの立った切れる感覚が好きなのでスキーひと筋。
滑りはじめ1時間までは、なれてないので深く回し込んでスピードを押さえ込んで。
この手の滑りは、力も使うので疲れるのも早いのだが、
2回目なので感覚が戻ってきた。
1時間もすると
滑走ラインを落下方向に向けて落ちていく感覚が戻ってきた。
スキーの板が真下に向いてとめどなくスピードが出てしまう。
その時、やっやばっ、このしびれがたまらん。
クライマーっぽいのか、いやっ、バックカントリー向きなのだ。
くねくね細かく連続ショートターンは、好きくないです。
クルージング感です。気持ちいい。
ボーダーの滑りを見ていて、うまいやつは、面の抵抗を受け止めて浮かぶようにすべっている。
深雪ではなくてもなんとなくわかる。
これは、同じなんだろうと思う。
どっかどっかとハイスピードターンを決めて。
これにてバックカントリーの準備O.K.です。

どっちかというとこの冬は、アイスクライミングの方がやりたいのだが、
ドラツーも。

2012-01-07

120107 八ヶ岳ジョウゴ沢から硫黄

大滝登ってます。
先月の警察(茅野署)発表の八ヶ岳の事故だ。

2011/12/24
午前11時ころ、夫婦2人パーティで八ヶ岳連峰赤岳から下山していた愛知県清須市居住の女性26歳が、約200メートル滑落する山岳遭難が発生しました。消防防災ヘリ等が出動し、病院に収容しました。
2011/12/29
3人パーティで八ヶ岳連峰硫黄岳ジョウゴ沢を下山中、神奈川県横須賀市居住の男性62歳がバランスを崩した際に怪我(左足アキレス腱断裂の疑い)する山岳遭難が発生しました。消防防災ヘリ等が出動し病院に収容しました。
2011/12/30
2人パーティで八ヶ岳連峰横岳同心を登はん中、石川県白山市居住の男性60歳がバランスを崩して約10メートル転落して怪我(右足首骨折の疑い)する山岳遭難が発生しました。消防防災ヘリ等が出動し病院に収容しました。
20120107天気図


12/24は、赤岳主稜にいたが、気付かなかった。
12/29は、石尊稜の上部岩壁近辺でヘリが見えた。たしかにジョウゴ沢方面を飛んでいた。
ジョウゴ沢ならホバリングできたが、ここらあたりの風では、無理だろうなと思いつつ見ていた。
事故のないように行きましょう。




01/07 3:00 群馬県の真ん中。待ち合わせ場所に集合して出発。
まっちゃん、さとうさん、高橋君と僕。
先月の裏同心ルンゼと同じメンバーだ。

6:31 美濃戸の駐車場を歩き出す。
F1 上から

8:08 鉱泉着
メット、ハーネス、アイゼンを装着。
登山道からジョウゴ沢の分岐にはいる。

9:07 F1は、誰も何も言わずに4人それぞれが好きなところから登り始める。
自由行動といったところでしょうか。

9:11 F2
F2の手前の左の氷った沢に単独で取り付いている人がみえた。
F2を巻くには、手前過ぎるし、アイスフォールというには、小さい。
F2には、誰も取り付いていない。
F2
まだ氷が薄い。
氷と岩の間に水が流れているのも見える。
茶色い部分もある。
12/29に鉱泉アイスキャンディーの下に溶けて流れた氷の固まりが、できていたのでF2の茶色い部分もそうなのかもしれない。
登れるラインは、一本だけ。佐藤さんが、先にリードで取り付く。
下にいると氷がバラバラと崩壊してくる。

下で最初のランニングだけとっておこうとしてスクリューをねじ込み始める。ブラックダイヤモンドエクスプレス青16cm。
氷が堅くないようでヒビが入り出す。
見るからにやばそうなので奥までねじ込んだ後アイスバイルのトンカチ側でたたいてみるとあっさりスクリューごとボロリと氷が割れ落ちる。
F3
スクリューのねじ込むところを選ばないと氷が壊れるのだ。
下にいると氷のブロックに当たりそうなので登り上げるまで待つ。

佐藤さんとまっちゃんが抜けたので自分が取り付く。
さほど難しくはなかったのでランニングを1本も取らず(氷を壊さず)にリードで抜けてしまった。

F2から先は、トレースが風で飛ばされた感があるのでここからは、今日は、僕たちが一番のようだ。

9:55 F3を越してジョウゴ沢の本谷を詰める。
途中ナイアガラに寄ってみるかとなったが、今日の目的は、ジョウゴ沢をアイスクライミングで詰めた後、硫黄まで登り上げるのでナイアガラは、次回とした。

10:57 大滝
まだ、氷は、しっかりできていない。
大量に流れ落ちる水が固まってできたという感じではない。
何本ものつららが、だんだん大きくなっていき、くっつきあって固まってできたアイスフォールだ。
このためでこぼこしていてとっかかりはあるのだが、下からみてかぶっているような感がする。
氷の裏側に空間があったり、穴が開いていたりで部分的に弱いところがある。
クライミングの難易度よりも体重を支えられないところがありそうで怖い。
リードは、ザックを背負わずに空身で登攀してザックを引き上げることにする。
大滝といってもさほどの高さはなく、時間節約のため2人目以降は、一本のロープを下におろしては、トップロープで登り上げることにする。
ここも佐藤さんがリードで取り付くと言うのでまかせる。
僕と違い、登りが慎重なので落ちる確率の低いクライマーと思う。
時間をかけて登っていく。
今日のトップのパーティーだし、後続も見えてこないので気にせず自分のペースで登れる。

大滝
大滝
ワオキツネザル参上。
佐藤さんがリードで時間をかけている間に日が昇ってきて太陽が大滝の谷間に差し込んできた。
気温は、おそらく氷点下10度以下なのだが、日差しが体に当たるとぽかぽかとする。
お日様には、ナノパフ、シンサレート、ブレスサーモもかなわないです。
高橋君と僕は、両手を左右に広げ、日光にお腹を向けてシアワセー。
下から、次のパーティーが来たが、しばらくして左のナイアガラの滝の方に行った。
無事佐藤さんが、リードでロープを張ったので後続で3人が登り上げ、アイスフォールは、終わった。


12:27 大滝の上に出た。
大滝の上から硫黄岳西壁ボウル
去年の同じ時期に大滝の上まできたが、吹雪いていて何も見えなかった。
天気は、快晴だ。4週連続して八ヶ岳に来ている中で一番いい。
滝の上は、ものすごく大きな扇状の地形。
硫黄岳西壁ボウル(僕が勝手に付けた)だ。
このボウルの一番下から広がるボウルを見上げる。
一番上のリップ部分は、右から左までずっと岩盤のベルトだ。
その上は、雲ひとつない青空。コントラストがすばらしい。いい景色だ。
一番左端の岩盤ベルトが終わったところから出るのが登り上げやすいと思われた。
真ん中から行くなら岩盤の高さが段違いになった部分が弱点と見た。
左端は、巻いて登り上げるような気がしたので中央突破で行くことにする(その方がかっこいいし)。
高橋君が左上していくが、ルートを右に変えて途中から合流するよう伝える。
ボウルの真ん中を登り始める。
火山岩のがれきが雪の上に転がっていてさほど雪は深くはないと思ったが、読みが外れた。
高橋君は、さっさと登って上で待っていたが、中央は、吹きだまりの部分や岩の周りは、雪が深くハイマツ帯は、うまく枝に乗れればいいが、足が抜け落ちる。
MSRのライトニングアッセントを背負ってきたが、使えない。
大滝を抜けたらさほどの登りではないだろうと思っていたのも甘かった。
ラッセル番長がんばる
ここからの登りががっつりだった。

ラッセル番長まっちゃん
登り初めてすぐにまっちゃんがトップで行くという。
これが、すごかった。ガンガン行く。
まったく交代しない。
後ろからついて行くのがやっとのぐらい。
途中で先ほどナイアガラの滝に行ったパーティーも登り上げているのが、ずっと左の方に見えた。
まっちゃんは、結局最後の岩盤帯もトップで登り上げてしまった。
ボウルの縁まで登り上げたところが、登山道だった。

硫黄山頂から
13:58 そこからボウルの縁沿いに左上して硫黄の山頂に着。
先ほどナイアガラから登り上げてきたパーティーも登り上げたところだった。
青空の下、南に赤岳、阿弥陀、権現、北に天狗、蓼科がくっきり見える。
本日は、絶景です。
時間がおしていたのでさっさと下山。
鉱泉までノンストップ。
喉カラカラ。

15:02-15:38 鉱泉
鉱泉は、3連休初日の午後3時。テン場には、テントがいっぱい張られていて小屋周りには、人がたくさん。
すごい賑わいだった。
鉱泉で食事をしてメット、ハーネス、アイゼンを外す。

16:36 美濃戸着
ボウルの登り上げがしんどかった。みんな腰から背筋にかけて筋肉痛になっていた。

帰りの食事は、4人おそろでまた、あれでした。
円高ばんざい。