2011-06-30

110630一ノ倉沢衝立岩中央稜


山域 谷川岳一ノ倉沢衝立岩中央稜
山行スタイル マルチピッチクライミング
予定ルート 出合駐車場→テールリッジ→中央稜→北稜を下降→衝立前沢→出合駐車場
メンバー あやけん、さくちゃん、自分
ルート経験者 あやけん(途中まで)

一ノ倉沢の残雪が残っているとテールリッジまでのアプローチが楽なのと今年は、6月30日(例年は8月)の午後5時から指導センター前のゲートが閉まるためリーダー部長と一緒に行きましょうと予定していた。しかし、リーダー部長とても忙しく休みがまったく取れないのであやけんとさくちゃんを誘って行くことにした。

4:00会事務所駐車場に集合し出発。
関越使用高速代900円
登山指導センターに入山届と計画書を提出

5:18一ノ倉沢出合駐車場
5:35出合駐車場発
最初のちょっとだけ沢の右岸を巻いたが、あとは、テールリッジまで雪渓上を歩いて行けた。
5:55テールリッジ末端取り付き
6:29中央稜取り付き

6:57登攀開始
リードを奇数ピッチをあやけん、偶数ピッチを自分がすることになった。さくちゃんは、リードのビレイヤー。
ルートについて
今回の参加者には、経験者は、あやけんが途中までなのであちこちのブログからルートの写真を46枚貼り付けたトポを作成し持って行ったのでルートを誤ることはなかった。
事前の調べて2ピッチ目に間違えたルートに打たれたハーケンに誘われないよう注意とあったが、まったく問題なかった。
もっとも一ノ倉沢から見上げて衝立岩正面壁の左端で烏帽子沢奥壁の右端、ちょうど衝立岩と奥壁の境目の稜線というわかりやすいルートである。また、中央稜は、登攀者数が多いのでハーケンが多くビレイ点も既存のものが全部あるので間違える可能性は低い。
しかし、ライン取りには何度かこっここですか?というところに出くわした。
全体としてものすごく難しいというピッチもなかったが、
この高さまできてこの小さいスタンスに乗るのかとか、
このホールドは、全体重はかけられんとか、
スタンスがないため腕だけで体を引き上げるといったところが、続くため全体に微妙にしょっぱいのだ。
4ピッチ目がこのルートの核心。カンテ右沿いに登りチムニーを途中で左に出たが、ザックを引っかけてしまうほどのチムニーではない。チムニーから左に出るときが下を気にするとちびりそうで怖い。しかし、登りあげる最後で伸び上がってエッジ状の超ガバが取れる。
また反省点であるが、4ピッチ目は、25mなのでおおよそのクイックドローをぶら下げてリードをしたが、途中で足りなくなった。上をかけたら、下のを回収したり、予備のスリングをタイオフしビナをかけて使ったり、クイックドローをばらしてピトンにビナを直がけしたりと何とか工夫して登りあげた。
そもそもフリーのゲレンデではないから、ボルト数などの情報は、ありえないし、ピトンが何本打ってあるかが事前にわかったとしてもそれを信頼できるかどうかは、誰も保証は、しない。結論は、重さで身軽な動きはできなくなるが、多めに持って行くに越したことはない。また、切れたときに応急の対応方法を幾通りかマスターしておくべきである。
4ピッチ目より自分達にとっては、6ピッチ目の方がルート取りで悩まされた。最初直上すると行き詰まり右に少しトラバースして木の根っこをつかんで体を引き上げたのだが、この木がなければ登れなかった。
6月末なのでほとんどのブロック状の雪は、落ちてしまっているので雪崩の音は、少ない。
しかし、途中、下の方でばかでかい轟音が一ノ倉沢全体に響き渡った。おそらく雪渓が崩壊したのだろう。残雪期にここにくるといつものことであるが、岩場全体に雪崩があるから脆いし、落石が多い岩場であることを確認させられる。
7から9ピッチは、合計で100m。しかも8、9ピッチとⅠ~Ⅱ級ということで強引に2ピッチで抜けることにする。しかし、登った感想は、Ⅰ~Ⅱ級?もうちょっとあるでしょう。クライミング始めたばかりのものだったら無理というレベル。また、最後50m近くリードしながら思い出したのだが、9mmといえども50mロープ2本を引きずって登ると途中からその重さで下でひっぱってるんじゃないかと思ってしまうほど後ろに引かれる。ひとつスタンスに起つたびにうなってしまうほどであった。

途中県警ヘリが入山規制区域内をぐるぐる回り始める。4回ほど我々の近くまで寄ってきてホバーリング。
登山指導センターには、我々以外の計画書が一通あったがどこに入るかはわからなかった。我々が見たところ衝立岩も烏帽子沢奥壁も我々のパーティーだけ。
登山指導センターから入山者の情報を得て確認しているのかもしれない。入山届を出しといてよかった。
ヘリのおかげで互いのコールがまったく聞こえない。
ビレイを解除していいのか、登り始めていいのかまったくわからない。
県警の救助隊は、いざというとき頼りになるのは、肌身に浸みて知っているので文句をいうわけにはいかない。

11:23終了点
登りあげた。谷川岳のバリエーション入門ルートである。確かにあぶみを使ってハングを乗り越えるといったエイドクライミングはなく、オールフリーで突破できる。ハーケンをうち足す必要もなかったしナチュプロを使う必要もなかった。デシマルグレードを付けるとしても難易度は、高くない。しかし、衝立岩の中央稜侮ってはいけないなという感想である。烏帽子沢奥壁南陵とは、難易度ルートの長さ、下降技術すべてが違う。ある程度のクライミングができる能力を持ち高い場所での壁に馴れたものでなければ無理である。

午後から雨の予報なのでここまでも休憩を取ってなかったが、ちょうど終了点についたときにぽつぽつと大粒の雨が落ちてきた。3人で握手を交わすところだが、それもせず、水分のみ補給してすぐ下降点に移動。

11:45懸垂下降開始
雨は、ポツポツだけで済んだ。
40m懸垂を3本連続する。
途中さくちゃんロープ投げ2mで最短記録更新。ロープ投げも練習しませんといかんね。
トラバースして10m懸垂。
また、藪の中を少し歩いて下って空中懸垂40m
空中懸垂40mは、確かに足下がなくなる瞬間は、怖い。しかし、40mすべてが空中ではなくところとごろつま先が壁についた。
練習ではなく、本ちゃんで完全空中懸垂40mをやってみたかったような気もする。
空中に出て下を見るとロープが絡んでいた。えっこの状態で?と思ったが、まず、片手でロープを引っ張り流れを止めもう片手でATCガイドから下のロープを太腿に巻く。さらにロープを下からたぐり寄せてATCの上に一重で結ぶ。結んだロープが抜けないようにビナを噛ます。これで両手を自由に使えるようにして(実は、両手を離し止まるまでほんの一瞬ロープのゆるみ分体が落ちるのだが、ひやっとした。)下からロープをたぐり絡みをほぐす。あっさりほぐれてくれた。

13:30 懸垂下降終了
ピナクルで休憩。5時30分に行動し始めてここまで休憩無しだっので腹は減ってるし、集中力も切れそうになっていた。
ここから徒歩で3時には、出合いにつくだろうとホッとしていたのだが甘かった。意外に時間がかかってしまった。


16:11出合駐車場着
到着の数分前から雨がパラパラ降り出した。ぎりぎりセーフ。もっともこれも10分ぐらいでやんでしまった。

帰りに登山指導センターに無事戻ったと報告。
湯テルメ谷川が水曜は、掃除で露天風呂に入れないため風和の湯で入浴。
月夜野インターから関越に乗る。高速代600円

3人とも中央稜を上りあげて北稜を下降したのは、初めてであった。
以前なら、初めてのバリエーションルートは、先輩に連れて行ってもらうという発想だった。
しかし、去年3月の阿弥陀南陵、8月の北鎌尾根に行ったあたりから考えが変わった。
連れて行ってもらっているといつまで経っても仲間を連れいてけるようなレベルにはならないのである。
また、自分達で調べて現場で判断しながら登ることで自信にも繋がった。
今回もまたいい経験になった。反省点もある。
次回につなげていきたいと思う。

僕、私、自分、俺、ワタクシ

高校で山岳部に入って3年間だけ山をやった。
その後長いブランクがあり、

2008~2016年山岳会に在籍
・ フリークライミング
・ マルチピッチ
・ アルパインクライミング
・ 沢登り
・ アイスクライミング
・ 冬期バリエーション
剱岳八ツ峰 6峰Cフェースで、
・ バックカントリースキー
・ ハイキング
オールラウンドにそこそこでした。

2009年8月
フリーって普段から練習しないと永遠にうまくならないことに気付きクライミングジムに通い始める。

現在、ほぼフリーしかやってません。他をやめたわけではないですが。

その他
群馬県の真ん中あたりに住んでます。
福島県いわき市出身です。がんばっぺー

2016.04.01